『エルニーニョ現象』エルニーニョ現象とは東太平洋赤道上で海水の温度が上昇する現象。もともとスペイン語で「男の子」(キリスト)を意味する言葉だったものが現象名として使用されるようになった。 太平洋では通常貿易風が吹いており、これにより赤道上で暖められた海水が太平洋西側(インドネシア付近)に寄せられ、 かわって東側には冷たい海水が湧き上がる。これを湧昇流と言う。 エルニーニョが発生すると貿易風が弱まるため、暖められた海水が太平洋中央に進出、海水の温度が上がる。 すると、ウォーカー循環と呼ばれる赤道付近の大気の循環が変化して気圧の変動が起こり、 これが世界中に波及して世界各地で異常気象が発生する。 近年は約4年ごとに発生し、一度発生すると1年から1年半持続する。 |